スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ハナ ありがとう そして さようなら

CIMG3511 (100x75)

3月13日、ハナが静かに亡くなりました。

「ハナの言い分」も書けなくなってしまいましたが、
14年間、沢山楽しませてくれたことに感謝しかありません。
皆様にも 長きにわたり大変かわいがっていただき ありがとうございました。

 工房の窓辺近くで モクレンの花が沢山のつぼみを付けていたが
その日の朝は 三輪の花が大きく花弁を広げて咲いてくれた。
三月半ばとはいえ まだ肌寒い日だった。
前日は仕事で遅くなったので ハナは家に帰らず工房で合宿の身となった。
シャッターを開けると いつもなら すかさず「飯くれー!」と
飛び出してくるのに この日の朝はダンボール箱製の合宿小屋から顔を出して
どうしたの?と首をかしげるだけだった。

おもむろに外に出ると すでに目は見えないはずなのに
光を求めて 東の空と南の空方向を交互に眺めることをゆっくり繰り返している。
いつもと違う様子を感じながら 散歩したが
あまり歩きたがらないので 早めに切り上げ
毎日の日課である目ヤニ、耳垢、鼻ジワの垢と
いつもよりていねいに掃除してやった。
普段なら 「もういい加減にしてくれ」と嫌がるのに
されるままでおりこうさんをしている。
なんか変だなと思ったが
まっ、いいかといつもより奮発して缶詰ビーフの朝食とした。
それでも ふた口も食べると いつもの食い意地は どこへやら
また 空を見上げる仕草ばかり。
まさか・・・ とても嫌な予感が走った。
ハナ自身が 命の終わりを悟っているのではと思えてならなかった。

この日 私は木工機械を譲ってもらうため
工房全員で 岐阜県まで出向くことになっていた。
後ろ髪を引かれる思いで出かけることにした。
ハナの耳元で何度も「帰るまで ちゃんと待ってろよ!」と 
言い聞かせて出発したが とても心配だった。 
そして 車三台で出発した先で
思いがけぬアクシデントが起きた。
幸い 大事に至らずに事は収まったので 安心したが
その時 頭をよぎったのはハナの事だった。
心配は的中し、ハナが亡くなった知らせを受け取ることになってしまった。
言葉にならなかった。
 
工房に戻ると ハナは静かにいつものうつ伏せの姿のままだった。
ブラシで全身をきれいにしてやり毛布にくるんで自宅に連れ帰った。
最後の夜は住み慣れたいつもの小屋に入れてやりたかった。
翌朝 箱の中に入れ 庭の黄色水仙をそえてやり、斎場に連れて行った。
斎場では 慣れた担当者が重さを量り「はい、2000円ですね」と言いながら
レジスターで打ち出されたシートを差し出した。
なぜか ひと呼吸してから受け取ると 言うに言われぬ思いが込み上げて来て
声をあげて泣きたい気持ちを耐えた。

何か一区切りになってしまった気がしてならないが
幸い 忙しさに追われていることで助けられている。
いつか ハナの木彫を彫ってやりたいと思っている。
スポンサーサイト

ハナの言い分

201701161438374a7.jpeg

久々の登場に
安心してくださる読者がいてくださるのがありがたい。

1月15日 昔の人間は成人式とやらを祝う日だったらしい。
そういえば アタシも もう2年したら 15になるはず
せっかくなら うまいものいっぱい食べさせてくれる
成犬式 というのをやって欲しいもの

でもアタシは 人間と違って早く年を取ってしまっている。
でも食い気は 充分あるのよ。
色気は消えたけどー。

早朝 たたき起こされた。
何事かと思いきや 雪景色
アタシは目が見えないので 雪はわからないというのに
寒がりのアタシを引っ張り回して 勝手に喜んでいる。
困ったもんだよ。

ハナの言い分

春一番の風に乗っかって花粉が やってくる。
そう、アタシ どうやら花粉症デビューみたい。
くしゃみのクシュンから泪目ウルウル、鼻水タラタラ
正直に告白してしまうと
なんて汚い奴なんだと嫌われそうだけれど
この歳になってしまったら もう いいんだ!
何とでも言っとくれ‼︎
妙に開き直っているアタシです。クション!

主人は こんな哀れなアタシを
毎日4回 目ヤニ、鼻水、耳アカ、鼻ジワのアカと
フルセットのお掃除コースとばかりやってくれるのだ。
いかにも 片付け仕事のようで 腹は立ってくるけれど
自分では出来ないことなので ほんとは
ありがたいと感謝しなければいけないのかなと思うときもある。
けど なぜか 言えないアタシです。
クシュン、クシュン‼︎
ハナでした…

ハナの言い分

20160123233657790.jpeg

新しい年が 始まったようだけれど
どうでもよくなって来てしまった。
アタシの歳は
今年いったい幾つのなるのかも 曖昧になって来ている。
歳のせいで 目も耳も鼻も衰えてしまっている。
余分なことを気にしなくて済むことを考えれば 気楽だけれど
食い意地だけは元気なので
鼻と目だけは 不自由をしているのだ。
かつてのつぶらな瞳に光るような黒髪は 何処へやら……
なんて スネていたら
今度 工房にやって来た塾生のT君が
気を使って 年末から正月にかけて
車で 実家の福井県まで旅をさせてくれたのだ。
ドキドキの外泊をしてしまったのだ ‼︎

ハナの言い分

20160123234801364.jpeg

霜月になると ここ塩津村では
海からも 山からも 年の瀬をあおる風がやってくる。

円らな瞳のアタシは 目にゴミが飛び込んでくる季節で困るのだ。
工房でのアタシの居場所は入口シャッターの下で 
ここは吹き抜ける風の通り道で
木屑 粉塵が 舞い上がり大変!
若い頃は 機敏な またたきでやり過ごしていたけれど
今になってはそんな 神経も鈍り 風をくらっている。

主人は 気の毒がって アタシの瞳に目薬をさしてくれる。
それも マイテイア しみないタイプだ。
アタシの気にしている アゴ下の垂れ肉を容赦なく 
ひょいとつまみ うんも言わせず流し込んでくる。
目ヤニ、耳アカも
綿棒で きれいにしてくれるのはいいが 
そのやり方が 乱暴だ。
でも 目に溜まったやっかいなものがとれると
すっきりするので 毎回 歯を喰いしばって ガマンしているのだ。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。