バランス

バランス1

小さな頃
浜辺に塩田の広がる風景の中で育ちました。
果てしなく遠くに見えた海原から
走り来る潮追風を身体いっぱい感じながら、
憧れや羨望を夢みたものです。

しかし
時代の加速度はとても早く
その大きさに押されるまま動いて来てしまいました。
それでも言葉にならぬものを抱きながら拳を握りしめ、
急ぎ足をしていたような気がします。

いつしか
創ることで自分の言葉と居場所を持ちたいと願い
気が付いたら40年が過ぎておりました。

姿を変えてしまった海辺を眺めながら相変わらず、
自分の出番をさぐり続けています。