椅子づくり
このところ椅子を多く手がけている。
木の仕事をするなかで 椅子を作ることはとても魅力的である。
人間はなぜ腰を下ろすのかというテーマは大きい。
短絡的に考えれば 疲れるから・・・
のひと言でかたづけられてしまう話ではあるが
それで終わりではさみしい。
魅力的な椅子を作ろうという元気が湧いてこない。
難しく考えたいわけではないが出発点と目標が欲しいのである。
考えてみれば人間だけが自由な両手を持ち
昔からよりよい生活の欲求を 身体的姿勢の「楽ちん」を求めて
沢山の椅子が工夫され続けて来たのだ。
人が椅子に心身を預けて得ようとしているものはなんだろうか?
逆に言えば椅子が人に与える影響ということになる。
とても大きな課題になりそうだ。
昨今は高齢者の椅子が問われている。
これからの時代には必需品である。
ともあれ日本における椅子という道具づくりは
まだまだ これからかもしれない。
そう考えると出番がありそうで 一層の意欲が湧く話になりそうだ。
手帳の話
毎年手帳を新調する時の期待感には言うに言われぬものがある。
今年も、いや今年こそはと心してあれこれと探すのだが決まらない。
スケジュール管理の苦手な私は
つい「手帳の活用術」のお手本の本を立ち読みし
これぞというのに飛びついてみる。
新しい紙の臭いをクンクンやりながら
今年はと記入できそうなところを書き込む。
これで良しとにんまりするまでは毎年のこと。
ところがお勧め通りに使えないことに気づくと空白が目立つようになる。
それでもと奮起はしてみるものの いつの間にか息切れとなる。
自分の無精を棚にあげて挫折とあいなる。
こんなことを何年くり返すことやら。
今年も情けない話ながら同じ過ちをしてしまった。
結局は 4月始まりの手帳で
年の歴と 見開きで1ヶ月分の桝目のものに落ち着くことになった。
厚みは5ミリもない薄さで 勿論書くところも少なく愛想のない奴である。
それでもこりずに 今年こそはと又来年にやりそうである。
従って毎年手帳は中途のものと2冊づつが残っている。
いずれも表紙の色は黄色のものばかりである。
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