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テーブルの話

コピー ~ 09100314.CIMG7244

走り来る秋風が 金木犀の香りをやさしく運んでくれている。
この季節になると 懐かしい想い出に心を傾け ちょっとだけセンチな気分になる。
そして胸キュンなどという これまた懐かしい気持ちを 内緒で味わっている。
還暦過ぎのオッサンの胸キュン話など どうでもいいので テーブルの話をひとつ。

工房の二階には皆で食事をしたり 打ち合わせをしてきたテーブルがある。
私は自分用の作業台も机も ぜいたくな程確保していながらも 
いつの間にか このテーブルを使い始めてしまている。
だらしない私の性格ゆえ テーブルの上は 当然山のようになるので
ひんしゅくものとなるのは言うまでもない。
テーブルは 工房を始める時 知人の大工さんからもらった材料で 
椅子八脚と一緒に制作したものである。
以来38年間 工房用として使っている。
姿は すっかりみすぼらしくなってしまったが 現役である。
私のものづくりの出発点であり陣地となって 
我がまま時間とも どっぷりと付き合ってきてくれたのだ。
まさに感謝状ものである。

物を作る仕事に入って久しい。
時代の流れに誘導されながら 雑多な仕事をさせてもらった。
思い返してみると とても短い期間にも思えるが 
沢山の人、物、事に関わり合ってきた気がする。
過ぎてきた時間のひとつひとつは おぼろげな形になりつつあるが
この曖昧でおぼろげがいいのかもしれない。
このテーブルも 使っていると いろいろな声をかけてくれそうな気がするのだ。
とどめておきたいと願った時間ばかりでなく 
いろいろな時間のすべてが 自分の証となって蘇ってくる。
そしてどの時間の記憶も 今となれば自分用に繕いをして楽しめてしまうのだ。
これを書いている今も そんな気持ちを感じながら ひんしゅく者をやっている。

さて のんびりしている場合ではない。
10月6日から始まるノリタケの森での個展を控え 
実はとても焦っている。

会場が50坪近い空間で とても広い。
久しぶりにひとりで会場を埋めるのは負担を感じるようにもなったが、
見えぬ追い風に後押しされるものを感じながら 
計画性のない追い込み作業を ドタバタ いや ジタバタとやっている。

展示会は10月6日(火)から12日(月)までの七日間です。
我がままに楽しんだ 時間のあぶくのようなものも含め
楽しんでいただければと願っている。
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