霜月

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工房までの道のり いつも愛犬ハナを連れて歩いている。
道々の樹が 早くも紅葉をしているのではないか 
なんて思っていたら 何となく妙な枯色が気になった。
桜の落葉なども 秋を元気にさせてくれる紅葉色とは違う。
それに どの葉も端の色を変えて 丸まっている。
なんと 先の台風直撃で 塩風にたたかれ 痛手を負っていたのだった。
改めて 回りの樹々に 目をやると なるほど 冬支度の枯れ色ではない。
地に落とされた葉も 風にすくわれながら 
ころげまわる音は からからと軽くて 淋しい音に聴こえてくる。 

50年も前のこと この地を直撃した伊勢湾台風の時も 
近くの尺地神社の参道にあった桜並木の葉が 塩風に吹き飛ばされてしまった。
風だまりに 山となった葉を 両手ですくい抱えると
カラカラと 空っぽの音がしていたのを思い出した。
子どもには このカラカラ音は 楽しく感じて 遊んでいたが
今になってみると むなしい音だった。 
 
そういえば 村祭りのときには 
にぎやかに連なった露天に心をおどらせた、その参道も桜並木も今はない。
いつのまにか 参道を分断するように道路が走り
参道のなごりはあるものの 姿は消えてしまっている。
ある風景が姿を消すと
関わる想い出も消えてしまったように 思い出せないものになるものだ。
境内に残された楠の木は 昔のままに在る。
しかし 肩身も狭く追いやられた境内を見ていると 
なんともしんみりクシュン!!となりそうな気分になる。

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人の気持ちなどおかまいなしのハナは
落葉のかたまりに走り寄り いつもの上目づかいのポーズで
腰を落としフィー!!すっきりとばかり用足しをしてくれる。 
ほんとに なんて奴だ!!

古いものを残すことが すべていいと言うつもりはないが、
懐かしさは さびれていないと 思い出せないもの。
時代と足並みを揃えることも 前向きかもしれないが
この歳になると 時代からズレていくものも 残って欲しいとしみじみ思う。
大切な想い出を カラカラ空っぽ音にしたくないものだ。

2009年 ノリタケの森にて

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PHOTO by KOPPA

2009年 ギャラリー天心にて

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