2011年春 東京八重洲にて

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                              photo by koppa

木工家ウィークの冊子

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木工家ウィークNAGOYA・2011の記録冊子ができました。

塩津村の展示会の折にでも ぜひ手にとってごらんください。


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矢野きよ実さんの椅子

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矢野きよ実さんの椅子をつくるという企画案が
木工家ウィークの実行委員会で持ち上がった。
話の流れで、その椅子つくりを担当する役目を安請け合いしてしまった。
興味あることになるとつい気持ちが先走りしてしまい、
自分の忙しさを忘れてしまう。
おかげで自業自得の忙しさは日常的になってしまっている。
とは言いながら気持ちは前向きで、
決して後悔の泣き言を言っている訳ではない。

工房塩津村を始めて40年になる。
雑多な仕事ながら 沢山の方々に応える仕事をさせてもらった。
その中で 椅子という道具の依頼も多く、
随分と色々な方々の椅子に対応してきたが、
これで良しというものはできずに今日に至っている。
椅子づくりの仕事はとても難しいが、
反面とても興味のもてる仕事でもある。
健常者の使うものとは違って、
お年寄りや身体的に不自由を抱える方の椅子となると、
何度作らせてもらっても 宿題を残すことになり頭を悩ましてきた。
そのおかげで 椅子制作用の測定器を何台作り直してきたことやら。

今回の椅子の制作、ご本人に工房に出向いてもらい
必要な寸法を測定することから始めた。
椅子作りで大切なことはたくさんあると思うが、
今回はロッキングできる椅子を希望ということなので、
背当たり形状を確認して、
背面と座面が一体となる形のものを制作することにした。
余談だが、矢野さんの寸法を測定して驚いたのは、
さすがモデル出身だけあり、とても姿勢の良いこと。
今までで沢山の測定をしたが、
こんなに姿勢の良い人は初めてのことだった。
こんな驚きから、
いつもとはちょっと違った緊張感を感じながら制作に入った。

自分の仕事の合間に 少しずつ作業を進めるやり方をしていたので
予定より完成が遅れてしまったが、
何とか形になったので胸をなでおろしている。 

今回の椅子づくり、とても楽しく制作させてもらった。
作る楽しさは何よりも
「この人のために」という思いがついてまわる。
私にはこの事が仕事をする上で一番の魅力を感じるところである。
沢山の依頼者の夢ふくらむ思いに誘われ、
「心はずむ思い」をどれ程いただいたことやら。
ものを作って人に手渡していくことの理由はいろいろあっていいと思う。
私の場合、こんな 単純ながら心はずむ気持ちのくり返しかもしれない。
そして私のようなつくりたがり屋が、
心おどる気持ちで楽しんで制作し、色々な方に手渡していけるというのも、
木の仕事をする素朴なあり方のひとつであっても良いのではないかと思っている。