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我が家の改装計画

仕事柄 沢山の形の暮らしの道具や住まいの相談にのったりお手伝いをしている。
現在も 個人住宅のリフォームや新築、ギャラリー空間、医療空間、
高齢者用の施設などの計画を併行してやらせてもらっている。

コピー ~ IM000123


そんな忙しい中 我が家の改装計画を始めることになった。
人様の家や暮らしの道具について
あれやこれやと知った風な言い方をしてしまっているので
さぞ 理想的な住まい方をしているのでは・・・と想像される方も多いが
とんでもないのひと言、昔から良く言われるように 紺屋の白袴そのものです。
なぜか 我が家のこととなると つい後回し 
それに 間に合わせばかりが多くなってしまう。
当然 我が家の偉い奥方からは責められることばかりだ。

今 住んでいる自宅は 父が50年近く前に建てたもので 
当時の新建材が使われていて 銘木のツキ板合板の花盛りであった。
壁も床も立派過ぎる木目ばかりが目に映るものだった。
間取りは 昔ながらの仏間を一番の置くに陣取り、
田の字に4っの部屋が並び 
建具を外すことで広いスペースを確保できるようになっていた。
南側の洋間には 窮屈な応接セットが収まり
窓という窓にはレースのカーテンと重たいカーテンとが二重に吊り下げられてた。
そんな家を見るに見かねて 25年ほど前に 少しノリフォームをした。
合板フロアーや壁のツキ板合をはがして板を貼ったり 土壁にした。
カーテンもできるだけ取り外して 障子やブラインドにしてみた。
外観は昔のままで トタン板にペンキを重ね塗りをしただけである。

こんな家で 不便ながらそれなりに慣れて暮らして来たが、
いよいよ 雨漏りと水周りの設備が限界になってしまったので
まあいい機会がやってきたかなと思い いっそのこと・・・とあいなった。
それをすかさず耳にした奥方は
やっと我が家の待ちに待った新築プランかと大喜び、
しかし実際は
先の住まいの隣に建っている37年程木工所の作業場として使って来た鉄骨スレート、
外壁は波トタンという古い建物を中心に
リフォームをするのだと理解するや愕然 
新築ではないのかと暗い雰囲気になったが
あの手この手の話で
慣れ親しんで使い続けて来た家を
改めて利用するという工夫の楽しみ方や
新しい素材や便利さでは得られない味わいを
とくと話を重ねることで ようやく前向きな改装計画は始まることになった。

コピー ~ IM000124


しかし木工所の作業場として長年使って来た場所なので
隅々に溜まった木埃りは半端ではない。
味わいなどと口にはしたものの大変な大掃除をする破目となった。
おまけにケチくさい予算で考えているので
ある物ともらい物、利用できるものは利用することで
どう納得できるものにするかを考えることになった。

明るくすっきり、手入れと掃除は簡単で楽ちん大好きな奥方の希望とは
大きく違った空間となるので 
その説明と説得は大仕事となった。
改装計画は沢山のスケッチと走り書きから始まった。
そのひとつひとつをここで紹介するわけにもいかないが、
機会をつくって書いて見たいと思っている。

改装工事は夏くらいまでにと考えて動き出したものの
まだまだ現在進行中、
今は 夏展前の準備と諸々の追われる仕事で作業が止まってしまっている。
現場の状態は土壁が付き 建具の一部が吊られ 
古いままの床が妙に汚く見える。
奥方言わく「なんか牛小屋みたい!」という状態なので
完成はいつのことやらとなってしまうことの怖さを感じているところである。

またまた間に合わせの作業になりそうで心配している。
ともあれ 今しばらくは続きそうな改装計画だが
色々なことを考えさせられることになって良かったと思っている。
人が一緒に暮らすという現実を改めて
そのひとつひとつを取り出して話合ってみると 
ただ意見が合うとか合わないということでなく
便利不便の程度やどこまで取り入れてどこまでを拒否するか
居心地の感じ方や好みの共有をどう結論付けていくか
とても難しい問題だということが解った気がしている。

これからも続く改装にまつわる沢山の格闘で
いい結果をつくりたいと思うが はてさてどうなることやら ・・・