木工塾が始まりました。

あっという間の50年でした。

木の仕事に入って半世紀が過ぎました。
これという仕事をしてきた訳ではありませんが 
つくることが楽しく続けられたことは感謝です。

私が木工の世界に入ったころは
東京オリンピック景気に浮かれ 経済も目まぐるしく動いていた。
新しいことが新しい時代をつくるのだという勢いが大きく
溢れんばかりの情報が 地方の暮らしまでを騒がせてくれた。
若者の就職といえばホワイトカラーの流れに向いていた。

夢のような便利な時代がやって来るのだという
ときめき感を持ちながらも
町に根ざしてコツコツと物つくりをしていた職人さんたちが
次から次ぎへと姿を消していくのが残念でならなかった。

あれから50年便利過ぎる程の時代はやって来ましたが
全国どこへ行っても同じような駅があり
大型の郊外店の看板ばかりが目に入り
ここはどこなんだと首をかしげるばかりです。

しかし一方では
風土で育った智恵と工夫の仲で暮らすことに興味を持つ若者も増え
衣食住に 大きな旗印を揚げる訳でもなく
静かに暮らしているのを見ると とても健康的で元気をもらえます。

木の仕事も同様に
沢山の若者たちが身の丈の暮らしをしながら
ものづくりで活躍してくれています。
工房塩津村からも10数名が独立し 
慎しくも楽しんで木工をしてくれていますが
これからも色々な木工を目指す若者が増えてくれることは
とても楽しみなことだと思っています。

当工房では 
そんな次世代を担う若者の手助けになればと木工塾を始めております。
来年からは より本格的に動きたいと思っています。