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ハナの言い分

コピー ~ IM000018
今年初めての登場なり。

正月は のんびり寝正月をと楽しみにしていたのに
元旦から叩き起こされ 工房出勤となった。
正月らしい食事もなく 
いつもと同じように工房の番犬役をさせられた。
そんなことに ふてくされ八つ当たりした訳ではないが
バチが当たってしまった。

アタシの寝ている小屋はベランダに置かれている。
そして小屋の前には
お隣りとの境として深さ1メートル以上もある側溝が掘られている。
アタシは 不覚にも足をすべらせて落ちてしまったのだ。
夕飯前の時間なので 腹は減るし 吠えても声は届かないし 
半ベソで 汚い側溝を徘徊することになってしまったが
出口は見つからず 途方に暮れてしまった。
ところが ここは排水溝にもなっているのだ。
水の大嫌いなアタシは焦って水上に歩いたが 
ゴミやら枯れ草やらで行き止まりになってしまった。
夕飯支度なのだろう。
美味しそうな匂いが混ざった水が流れてくる。
腹が減ったのを思い出したが なんともならない。
結局はそこで 寝込んでしまった。

後になって知ったが 
主人の奴もそれなりに心配して捜してくれたらしいが
アタシは最近耳も遠くなっているので
主人の呼ぶ声も聴こえなかったようだ。
そしてアタシが救出されたのは翌日の昼頃になってしまった。
主人はアタシが側溝に落ちた夜から
必死になって色々なところを 捜しまわったらしく
とうとう捜すところがなくなって
最後に このまさかという側溝を 端からドブ掃除の格好で
狭い溝を踏み込んで来てくれて発見してくれたらしいのだ。
あんまり感謝なんてする柄ではないアタシだけれど
この時とばかりは涙のひとしずくを流して感謝したい気持ちになった。
・・・なったけれど
歯を食いしばって何事もなかったように
「遅っせーよ!!」なんて顔してみたけどやっぱりうれしかった。

ともあれ 腹ペコだった。
昨夜から2食も食べられずに居たのだ。
それなのに それなのに1食分しか出してくれなかったのだ。 
感謝するんじゃなかった!