本好きの話

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「お話きいて」というタイトルで展示会をした時のこと
案内状の写真には  両手で本を持っている木彫の写真を使った。
その裏面に 本好きの話を書いたところ 思いがけず反応があり うれしうかった。

お話というタイトルで木彫をよく作るので 本好きと思われることがあるが
確かに本好きではあるが 読書家でもなく ましてや勉学に励む訳ではない。
むしろ その逆で 情けない子供だった。
本好きなのは 
中身より 本そのもの装幀姿、形、紙質、インクの匂いなどが たまらなく好きだった。

私の子供の頃といえば
学生服から教科書まで 色々な先輩からやって来る おさがりの時代だった。
それでも 進級時には 新しい教科書が何冊か加わるのだ。
その時が楽しみで 配られた教科書を手にすると すかさず本の中ほどを開き
その見開きのページに顔を埋め 
紙とインクの匂いを 大きく吸い込んでは にんまり酔い痴れていた。

なんて言う文章を書いたのだが
知らぬ人から電話がかかり 
そうだそうだと懐かしいことを思い出させてくれたと
熱く語ってくれた人が 三人も居たという話です。