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どこにでもある話

どこにでもある話

我が家は三河の田舎に住みながら
庭面積の少ない住まいです。
でも かつては家の前は広々と田が広がり 春のれんげ畑に始まり水田、
秋には黄金色の稲穂がまぶしい程に眺められるという贅沢な借景でした。
四季の移ろいを日々感じることの出来る恵まれた毎日でしたが
時代のせいでしょうか
土地活用ということなので責められぬ話ですが
突然 整地が始まり2階と3階建ての集合住宅2棟が建てられました。

    どこにでもある話はな

当然かつての借景は一変し、
窓越しに見えるのは建物の裏壁面のみとなってしまいました。
お日様いっぱいの家が嘘のようになってしまい 
同居する愛犬「はな」も 建物の隙間からこぼれるわずかな日溜りを求めて
毎朝 身を細めて震えています。

考えてみれば陽の入らぬ家は多い、
お客さんで東京の下町に住む方が居るが
家主はひと頃は郊外で生活を楽しんでいましたが
退職とともに生れ育った下町に戻りたくて
お日様はなくとも懐かしい故郷を手にいれることにしたそうですが
納得のいくようないかないような話です。
大切にしたいものって何だろうかと考えてしまいました。

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